●日南 坂元棚田


■小松山の懐にいだかれし棚田
 坂元棚田は、日南市の最高峰である小松山(988.8m)の南斜面標高200mの麓に位置
 し、 小松山を水源の清らかな水が谷川から棚田へと流れ込んでいます。

 もともと棚田の元地は、集落共有の屋根を葺く茅を刈る原野で茅場と呼ばれていました。
 昭和の初め、国の補助事業を導入して大正の末から測量が始められ、昭和3年5月に坂元
 耕地整備組合を設立し同年9月から本格的に工事が始められました。
 工事は5年間、19,747円と、当時としては高額の費用をかけて昭和8年8月に約100枚、
 5ヘクタールの棚田が完成しました。
 石積みは全て現地の石を利用したもので、小さな自然石と大石を割ったものを垂直に近い
 斜面に高く積み上げる技は大変難しく、専門の技術者を入れて工事は始まりました。
 工事が進むにしたがって地元の人々も見よう見まねで技術を習得し、十数枚の田が出来上
 がった頃からは、地区の人々を中心に家族総出で工事が進められたようです。

 この棚田は馬耕を前提としており、全国的に類をみない幾何学的に整備されたもので、1枚
 辺り5アールの面積やあぜ道の幅などすべて馬耕の思想が見られます。

 農林水産省は平成11年7月26日、文化的遺産や国土保全、動植物生態系の維持などを
 果たしている役割を評価して「日本の棚田百選」に認定しました。


□棚田の全風景
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□石積みの様子
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□段差を利用した水路(田植えの準備がすすんでいました)
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■あとがき
 棚田保全活動のひとつとして農閑期にレンゲを蒔き、毎年4月の第二週の土・日曜日に
 は棚田一面がれんげの花で彩られる「棚田まつり」が行われています。

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by littlepan | 2008-05-31 21:15 | ●宮崎の自然と話題
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